イギリス史

中山 元

1 先史時代のブリタニア

1.1 太古のブリタニア
 1.1.1 原人の出現と旧石器文化の開始
 1.1.2 旧人から新人へ
 1.1.3 中石器文化の発展
 1.1.4 新石器革命
 1.1.5 初期農牧民の生活と社会
 1.1.6 青銅器文化の開始とビーカ人の渡来
 1.1.7 巨石建造物
 1.1.8 青銅器文化の発展
1.2 ケルト文化の波及
 1.2.1 ケルト人の登場と鉄器文化の展開
 1.2.2 丘砦の建設
 1.2.3 ベルガエ人の渡来
 1.2.4 古典著作家のみたケルト人

2 ローマン・ブリテン
2.1 ローマのブリタニア支配
 2.1.1 カエサルの侵冦
 2.1.2 ブリトン諸所動静
 2.1.3 クラウディウス帝の征服
 2.1.4 ブリトン人の反撃
 2.1.5 高地地域への進出
 2.1.6 二つの長城
 2.1.7 セヴェルス帝の復興
2.2 ローマの支配体制と社会
 2.2.1 属州ブリタニアの統治体制
 2.2.2 軍隊と軍事支配
 2.2.3 都市と道路
 2.2.4 ウィラと農村社会
 2.2.5 宗教事情
 2.2.6 キリスト教の伝播
2.3 ローマ支配の動揺と終焉
 2.3.1 海上からの脅威
 2.3.2 コンスタンティウス一世クロルス
 2.3.3 .ブリタニアの再編
 2.3.4 ピクト人とスコット人の大破壊
 2.3.5 テオドシウスとマグヌス・マクシムス
 2.3.6 四世紀末の混乱
 2.3.7 ローマン・ブリテンの終焉
 2.3.8 衰退の原因

3 民族大移動期のブリタニア
3.1 五世紀前半のブリタニア
 3.1.1 ブリタニアの暗黒時代
 3.1.2 スコット人の活動
 3.1.3 ブリトン人の移動と自立
 3.1.4 聖ゲルマヌス
3.2 アングロサクソンの侵入
 3.2.1 アングロサクソン人
 3.2.2 アングロサクソンの侵冦
 3.2.3 侵入・定着の性格
 3.2.4 ブリトン人との闘争
 3.2.5 アングロサクソンの進出の停滞と後退
 3.2.6 アングロサクソンの再進出
 3.2.7 アングロ・ブリティッシュの体制

4 イングランド・スコットランド・ウェールズの形成
4.1 イングランドの成立
 4.1.1 七王国の分立
 4.1.2 ノーサンブリアの成立
4.2 統一への道程
 4.2.1 ノーサンブリアの興隆
 4.2.2 ノーサンブリアの不振
 4.2.3 ウェセックスの発展
 4.2.4 マーシアの勃興とオファの制覇
 4.2.5 軍事王権から統治王権へ
 4.2.6 ウェセックスの台頭
4.3 ローマ・カトリックの普及
 4.3.1 アングロサクソンの原始宗教
 4.3.2 改宗の発端
 4.3.3 ノーサンブリアの改宗と布教の進展
 4.3.4 ウィットビの教会会議
 4.3.5 教会組織の確立
 4.3.6 記録文化の開始
 4.3.7 ノーサンブリア・ルネッサンス
4.4 イングランドの初期社会
 4.4.1 アングロサクソン早期の体制
 4.4.2 奴隷の存在
 4.4.3 人命金秩序の形成
 4.4.4 イングランドの初期農業
4.5 スコットランド王国の形成
 4.5.1 スコットランドの地勢 高原
 4.5.2 スコットランドの地勢 海
 4.5.3 アルバ王国の成立
 4.5.4 アイルランド的相続 マクベスの登場
4.6 ウェールズ統一王国形成の動き
 4.6.1 ウェールズとは何か
 4.6.2 ウェールズの成立
 4.6.3 統一王国形成の動き
 4.6.4 一〇〜一一世紀の社会

5 イングランド統一王国の形成
5.1 デーン人の襲来とアルフレッド大王
 5.1.1 デーン人(ヴァイキング)の活動
 5.1.2 初期の侵冦
 5.1.3 デーン人の大破壊
 5.1.4 アルフレッドの防戦
 5.1.5 アルフレッドの諸改革
 5.1.6 大破壊と文運の復興
5.2 イングランド王国の形成
 5.2.1 デーンロウ地方の再征服
 5.2.2 統一王国の成立
 5.2.3 地方統治組織の形成
 5.2.4 軍制の整備
 5.2.5 中央の統治機構
 5.2.6 修道院改革運動
5.3 デーン王朝の成立
 5.3.1 デーン人の再来襲
 5.3.2 カヌートの征服と北海帝国
 5.3.3 統一の進展
5.4 九〜一一世紀のイングランド社会
 5.4.1 アングロ・デーニッシュの体制
 5.4.2 農奴制の形成
 5.4.3 開放耕地制と村落共同体の成立
 5.4.4 封建的主従制の形成
 5.4.5 古代商業から中世商業へ
 5.4.6 統一的銀貨の流通
 5.4.7 中世都市の成立
 5.4.8 封建化と商業
 5.4.9 統一的王権と商品貨幣流通
5.5 オールド・イングランドの終焉
 5.5.1 ウェセックス王家の復興
 5.5.2 内乱の危機
 5.5.3 ハロルド・ゴドウィンソン
 5.5.4 コンケスト前夜
 5.5.5 エピローグ ノルマンコンクエスト

6 イングランド封建国家
6.1 ノルマン封建王政
 6.1.1 ノルマコンクエストの意義
 6.1.2 ウィリアムの即位と初期の政策
 6.1.3 ノルマン王権
 6.1.4 ウィリアム一世の治世の教会と国家
 6.1.5 聖職叙任権問題
6.2 直系王位継承権の確立
 6.2.1 王位継承をめぐるヘンリー一世の諸政策
 6.2.2 ヘンリー一世の統治組織
 6.2.3 スティーヴンの王位継承
 6.2.4 内乱とアンジュー家の王位継承
6.3 初期アンジュー家の治績
 6.3.1 軍制改革と行政改革
 6.3.2 司法改革
 6.3.3 国王裁判権と教会裁判権
6.4 イングランド封建国家
 6.4.1 封建制
 6.4.2 裁判組織
 6.4.3 陪審制

7 王権と諸侯 イングランド身分制国家の形成
7.1 大憲章
 7.1.1 アンジュー家の北西部フランス喪失
 7.1.2 ラニーミードへの道
 7.1.3 マグナ・カルタの歴史上の位置
 7.1.4 マグナカルタ 諸条項と評価
7.2 諸侯による国政改革の試み
 7.2.1 ヘンリー三世の親政期の対外関係
 7.2.2 王と諸侯の対立点
 7.2.3 オクスフォード条項
 7.2.4 ウェストミンスター条項とその後
7.3 両憲章の確認書
 7.3.1 エドワード一世の統治
 7.3.2 立法と領主権の制限
 7.3.3 対外関係
 7.3.4 治世末期の政治危機
7.4 国王の廃位
 7.4.1 エドワード二世の寵臣政治
 7.4.2 改革勅令とランカスター伯
 7.4.3 ディスペンサ父子の台頭
 7.4.5 国王廃位への道
7.5 議会の形成
 7.5.1 パーラメントの起源
 7.5.2 封建的反対派の活動
 7.5.3 代表制の発展

8 ノルマン侵入後のウェールズ 独立をかけた戦い
8.1 ノルマンの侵入とウェールズ人の抵抗
 8.1.1 ウィリアム一世のウェールズ政策
 8.1.2 ウェールズ人の抵抗
 8.1.3 ヘンリー一世とヘンリー二世のウェールズ政策
 8.1.4 デハイバースとポウィスの盛衰
 グウィネッズの興隆 大ルウェリン
8.2 一二〜一三世紀の社会
 8.2.1 統治組織の整備
 8.2.2 経済の発展
8.3 最後のルウェリンとエドワード征服
 8.3.1 ルウェリン・アプ・グリフィズ
 8.3.2 独立国ウェールズの可能性
 8.3.3 エドワード征服

9 スコットランド王国の発展
9.1 一二〜一三世紀におけるスコットランド王国の発展
 9.1.1 イングランドとの境界線
 9.1.2 北部ならびに西部島嶼地帯の状況
 9.1.3 デイヴィッド一世期の興隆
 9.1.4 ウィリアム獅子王の屈辱と和平
 9.1.5 イングランドとの和平 ヨーク条約
9.2 スコットランド社会の封建化
 9.2.1 ノルマンコンクェエストど旧来のケルト制度
 9.2.2 バロニとリーガリティ
 9.2.3 農村と農民
 9.2.4 中央と地方の統治機構
 9.2.5 王許都市
9.3 「大訴訟」とウォリスの反撃
 9.3.1 「ノルウェーの乙女」と「王国の共同体」
 9.3.2 「大訴訟」
 9.3.3 王国の消滅とウォリスの反撃
9.4 スコットランド独立戦争と「旧敵」イングランド
 9.4.1 ロバート一世とバノックバーンの戦い
 9.4.2 「アーブロウス宣言」とスコットランドの完全独立
 9.4.3 亡命・捕囚の王と僭称王

10 イングランド身分制国家の展開
10.1 エドワード三世の内政
 10.1.1 国王の親政と対諸侯政策
 10.1.2 二つの政治危機
 10.1.3 議会貴族身分の成立
 10.1.4 コモンズの成長
 10.1.5 国王の晩年と善良議会
10.2 国王の廃位 リチャード二世
 10.2.1 リチャード二世の即位と農民一揆
 10.2.2 寵臣政治
 10.2.3 宮廷派の没落
 10.2.4 一三八八年の政変とその後
 10.2.5 国王廃位への道

11 中世末期のイングランド
11.2 動乱から安定へ
 11.2.1 リチャード二世の廃位とヘンリー四世の即位
 11.2.2 あいつぐ反乱
 11.2.3 国王と議会
 11.2.4 ヘンリー五世
11.2 ランカスタ王権の衰退
 11.2.1 幼王の即位から国王親政まで
 11.2.2 俸禄配分と私党
 11.2.3 ヘンリー六世の国内統治
 11.2.4 北フランスからの退却
11.3 薔薇戦争
 11.3.1 一四五〇年
 11.3.2 ヨーク公の台頭
 11.3.3 第一次内乱の展開
 11.3.4 ヨーク公の死とエドワード四世の即位
 11.3.5 第二次内乱
 11.3.6 第三次内乱への道
 11.3.7 第三次内乱

12 イングランド支配下のウェールズ
12.1 エドワード一世統治下のウェールズ
 12.1.1 プリンシパルティ
 12.1.2 マーチ
12.2 征服後の一世紀
 12.2.1 擾乱から平穏へ
 12.2.2 社会の変質
12.3 オウェン・グリンドゥルの蜂起
 12.3.1 ウェールズ人の不満
 12.3.2 蜂起
 12.3.3 蜂起の結果
12.4 ヘンリー・チューダーから併合へ
 12.4.1 薔薇戦争とヘンリー・チューダー
 12.4.2 ウェールズ併合

13 スコットランド王国の確立
13.1 スチュアート朝の成立
 13.1.1 老王ロバート二世の即位
 13.1.2 ロバート三世の失政
 13.1.3 アルバニ公の王位奪取
 13.1.4 ジェームズ一世の厳正、過酷な統治
13.2 ジェームズ二世による王権の伸長
 13.2.1 一五世紀スコットランドの趨勢
 13.2.2 ジェームズ二世による黒ダグラス家の覆滅
 13.2.3 ジェームズ三世の統治とクーデター
13.3 ジェームズ四世期のスコットランド
 13.3.1 ルネッサンス王の登場
 13.3.2 ジェームズ四世の内政
 13.3.3 ジェームズ四世の外交
13.4 ジェームズ五世と国際情勢
 13.4.1 ヨーロッパの動向と摂政アルバニー
 13.4.2 ヨーロッパの政局とスコットランド
 13.4.3 「花嫁の持参金」問題と高等法院の設置
 13.4.4 ジェームズ五世の内政
13.5 スコットランド宗教改革と女王メアリ・スチュアートの統治
 13.5.1 メアリの即位とノックスの登場
 13.5.2 ギーズのメアリの摂政職
 13.5.2 スコットランド宗教改革戦争
 13.5.3 スコットランド宗教改革議会の成立
 13.5.4 女王メアリの帰還とジョン・ノックス
 13.5.5 女王メアリの結婚問題
 13.5.6 ダーンリ暗殺とプロテスタント王の即位

14.1  テューダー朝の開幕
14.1 ヘンリー七世とチューダー朝の成立
 14.1.1 ヘンリー七世の即位
 14.1.2 ヨーク家支持者の陰謀
 14.1.3 アイルランドとスコットランド
 14.1 4 国際環境
14.2 ヘンリー七世と王権の権威回復
 14.2.1 ヘンリー七世と貴族
 14.2.2 統治機構
 14.2.3 財政
 14.2.4 地方統治
14.3 宗教改革前夜のイングランド
 14.3.1 ヘンリー八世の即位
 14.3.2 反聖職者感情
 14.3.3 ウルジーの登場

15 イングランド宗教改革
15.1 宗教改革の開始
 15.1.1 国王の離婚問題
 15.1.2 宗教改革議会の招集
 15.1.3 クロムウェルの登場とローマからの離反
 15.1.4 修道院解散
15.2 宗教改革の展開
 15.2.1 王国の投稿と統治機構の改革
 15.2.2 クロムウェルの没落
 15.2.3 ヘンリーの晩年
15.3 改革と揺り戻し
 15.3.1 摂政サマセット公の支配
 15.3.2 プロテスタント化の促進
 15.3.3 メアリー一世の治世

16 エリザベスの治世
16.1 統治機構の整備
 16.1.1 治世初期の課題
 16.1.2 枢密院と中央行政制度
 16.1.3 北部の叛乱
16.2 イングランド国教会の確立
 16.2.1 国教会機構の整備
 16.2.2 国教会とピューリタン
 16.2.3 長老主義教会運動の弾圧
16.3 カトリック問題と大陸外交
 16.3.1 カトリックのイングランド伝道
 16.3.2 無敵艦隊の来襲
 16.3.3 地方行政の確立
16.4 エリザベス朝ルネサンス 光と影
 16.4.1 神仙女王
 16.4.2 エリザベスの宮廷と議会
 16.4.3 一五九〇年代の危機
 16.4.4 最後の日々

17 ピューリタン革命前の社会と文化
17.1 ジェントルマンの社会
 17.1.1 4トマス・スミスに見る社会構成
 17.1.2 農村社会の変貌
 17.1.3 ジェントルマンの支配
17.2 大航海時代のイングランド
 17.2.1 島国からの脱却
 17.2.2 大西洋の時代へ
 17.2.3 首都ロンドンの膨張
 17.2.4 ロンドンの光と影
17.3 国民文化の形成
 17.3.1 ジェントルマンの文化
 17.3.2 庶民の文化
 17.3.3 英語文化の確立
 17.3.4 シェイクスピアの意図したもの

18 初期ステュアート朝の展開
18.1 ジェームズ一世の治世
 18.1.1 ジェームズの即位
 18.1.2 ハンプトンコート会議と宗教問題
 18.1.3 「大契約」とその失敗
 18.1.4 議会、コモンロー、合同問題
18.2 寵臣政治の展開
 18.2.1 三十年戦争の勃発
 18.2.2 宮廷の派閥抗争と議会
 18.2.3 チャールズの結婚問題
 18.2.4 対スペイン戦争の準備
18.3 チャールズ一世と議会
 18.3.1 戦争への介入
 18.3.2 戦争と財政
 18.3.3 バッキンガム弾劾
 18.3.4 「権利の請願」
18.4 チャールズの親政
 18.4.1 「イノベーション」
 18.4.2 教会の改革
 18.4.3 「イノベーション」の帰結
 18.4.4 主教戦争

19 ピューリタン革命
19.1 革命の勃発
 19.1.1 短期議会から長期議会へ
 19.1.2 議会制定法による改革
 19.1.3 「大抗議文」と議会の分裂
 19.1.4 分裂した社会
19.2 内乱の展開
 19.2.1 戦闘の動向
 19.2.2 長老派と独立派
 19.2.3 ニューモデル軍の誕生
 19.2.4 軍隊の危機
 19.2.5 パトニー討論
 19.2.6 国王処刑へ
19.3 共和制と護国卿政権
 19.3.1 共和制の成立
 19.3.2 共和制の課題
 19.3.3 長期議会の解散と「聖者議会」
 19.3.4 護国卿政権の統治
 19.3.5 軍政官による支配
 19.3.6 クロムウェルへの王冠提供
 19.3.7 ピューリタン革命の終焉

20 王政復古と名誉革命
20.1 王政復古体制の成立と破綻
 20.1.1 王政復古
 20.1.2. クレランドン伯と騎士議会
 20.1.3 カトリック問題と外交政策
 20.1.4 王位継承排除危機
20.2 名誉革命
 20.2.1 ジェームズ二世
 20.2.2 オレンジ公ウィリアム
 20.2.3 名誉革命
 20.2.4 アイルランドと反革命戦争
 20.2.5 スコットランドにおける名誉革命
20.3 戦争の時代
 20.3.1. アウクスブルク同盟戦争
 20.3.2 国内政局の動揺
 20.3.3 スペイン継承戦争
 20.3.4 イングランド・スコットランド合同
 20.3.5 党派抗争の時代
 20.3.6 ユトレヒト講和とトーリ政権

21 ハノーヴァー朝の安定
21.1 王朝の交代と党派抗争
 21.1.1 ジョージ一世の治世
 21.1.2 ジャコバイトの反乱(一七一五年)
 21.1.3 スタナップ政権
 21.1.4 南海泡沫事件
21.2 ウォルポール政権の確立
 21.2.1 政敵の排除
 21.2.2 ジョージ二世の即位
 21.2.3 消費税危機
21.3 ホイッグ政治家と国王
 21.3.1 ウォルポールの退陣
 21.3.2 オーストリア継承戦争
 21.3.3 ジャコバイトの反乱(一七四五年)と国制危機
 21.3.4 ぺラム政権の安定
21.4 安定の終焉
 21.4.1 ペラム没後の政権
 21.4.2 七年戦争の勃発
 21.4.3 「奇跡の年」

22 改革と革命の時代の開幕
22.1 ジョージ三世の登場
 22.1.1 新王の即位
 22.1.2 七年戦争の終結
 22.1.3 ウィルクスとアメリカ植民地
22.2 小康状態
 22.2.1 与野党の再編成
 22.2.2 インドとアメリカ植民地
 22.2.3 ウィルクス運動と急進主義
 22.2.4 ノースの登場
22.3 アメリカ植民地との抗争
 22.3.1 ボストン茶会事件
 22.3.2 開戦
 22.3.3 戦争の長期化
22.4 新しい時代の陣痛
 22.4.1 ヨークシャー運動
 22.4.2 ノースの退陣
 22.4.3 改革と講和
 22.4.4 小ピット政権の誕生

23 十八世紀の社会 
23.1 地主支配体制の確立 
 23.1.1 階層社会の構造
 23.1.2 大地主の黄金時代
 23.1.3 地主支配の基盤
23.2 「商業革命」の時代
 23.2.1 オランダ戦争からパリ条約へ
 23.2.2 「商業革命」
 23.2.3 地方都市の成長
 23.2.4 都市のアメニティ
23.3 啓蒙主義と宗教
 23.3.1 都市文化の誕生
 23.3.2 自然と世界の観察
 23.3.3 信仰と教会

24 工業社会の誕生
24.1 「産業社会」と「工業化」
 24.1.1 「産業革命」という考え方の出現
 24.1.2 「工業化」論へ
 24.1.3 現代世界の起源
24.2 工業化の進行
 24.2.1 古き良きイギリス
 24.2.2 人口革命 工業化の国内条件
 24.2.3 農村革命とプロト工業 工業化の国内条件(一)
 24.2.4 植民地貿易の展開 工業化の国際的条件(二)
 24.2.5 消費革命と初期の主導部門
24.3 エネルギー革命
 24.3.1 鉄と石炭と蒸気機関
 24.3.2 交通革命
24.4 工業化の社会的影響
 24.4.1 三大階級の成立
 24.4.2 都市化と民衆の生活

25 「二重革命」の時代
25.1 産業革命時代の政治課題−一七八九年から一七九三年まで
 25.1.1 政治地図の転換
 25.1.2 小ピットの内政
 25.1.3 アメリカ独立戦争後の外交
25.2 フランス革命の衝撃
 25.2.1 フランス革命戦争
 25.2.2 急進主義運動の展開
 25.2.3 戦時財政と民衆の生活
 25.2.4 ナポレオン戦争とウィーン会議
25.3 自由主義的改革の時代へ
 25.3.1 労働者階級の勃興
 25.3.2 抗議する労働者
 25.3.3 リバプール卿の内政−強圧から解放へ
 25.3.4 福音主義の復活と奴隷貿易の禁止
 25.3.5 国教会改革と労働者教育
 25.3.5 初期工場法の成立
25.4 帝国の再編
 25.4.1 帝国の諸段階
 25.4.2 植民地インドへの道−ピットのインド法
 25.4.3 「グラタン議会」 束の間のアイルランド自治
 25.4.4 連合王国の成立 アイルランド合同とカトリック解放

26 改革の時代(一八三〇年〜五〇年)
26.1 ホイッグ政権の成立と第一次選挙法改正
 26.1.1. 「改革」の時代の到来
 26.1.2 「改革」の概要
 26.1.3 改正以前の選挙制度
 26.1.4 選挙法改正法案の成立とその結果
26.2 ホイッグ政権の諸改革
 26.2.1 救貧法の改正
 26.2.2 都市自治体の改革
 26.2.3 国教会体制の動揺
26.3 自由貿易体制の確立
 26.3.1 ピールの財政改革
 26.3.2 穀物法の撤廃
 26.3.3 「自由貿易帝国主義」
 26.3.4 植民地改革論者とアヘン戦争
26.4 労働者階級の世界
 26.4.1 労働者階級の概況
 26.4.2 都市問題の性格
 26.4.3 労働組合運動とチャートイズム
26.5 国家干渉政策
 26.5.1 工場法
 26.5.2 衛生改革の展開
 26.5.3 その他の国家干渉政策

27 繁栄の時代(一八五一〜七三年)
27.1 自由主義の発展と地主支配の存続
 27.1.1 「繁栄の時代」の到来
 27.1.2 五〇年代から七〇年代の特色
 27.1.3 上流階級の様態
 27.1.4 議会政治のありようとジェントルマンの支配
27.2 中流階級と労働大衆
 27.2.1 中流階級の様態
 27.2.2 中流階級の社会運動
 27.2.3 中流階級のジェントルマン化
 27.2.4 スノバリと株式有限制
 27.2.5 労働運動の変質
27.3 教育上の改革
 27.3.1 イギリス教育制度の外観
 27.3.2 教育における中流階級のジェントルマン化
 27.3.3 大学・中等教育の改革
 27.3.4 初等教育の改革
27.4 政治上の改革
 27.4.1 文官の推薦任用制と陸軍士官職購買制
 27.4.2 人事任用制をめぐる官僚制と軍制の改革
 27.4.3 第二次選挙法改正への機運
 27.4.4 第二次選挙法改正の成立過程とその結果
27.5 対外政策と第二次イギリス帝国
 27.5.1 五〇年代の対外関係とクリミア戦争
 27.5.2 クリミア戦争の影響
 27.5.3 「自由貿易帝国主義」の展開
 27.5.4 第二次アヘン戦争とカナダ・オーストラリア
 27.5.5 アイルランド情勢の展開

28 帝国主義時代の到来
28.1 「大不況」の到来
 28.1.1 「古典的世界市場」の崩壊
 28.1.2 トーリー・デモクラシーの展開
 28.1.3 ディズレーリの帝国外交政策
 28.1.4 「ミトロジニアン・キャンペーン」
28.2 グラッドストーン自由主義の破綻
 28.2.1 帝国植民地問題の噴出
 28.2.2 第三次選挙法改正と「土地問題」
 28.2.3 「社会主義の復活」
 28.2.4 アイルランド自治問題と自由党の分裂
28.3 大衆社会の萌芽
 28.3.1 ロンドン・ドックストライキと新組合主義
 28.3.2 「貧困」の発見と社会政策の公約
 28.3.3 地方自治改革
 28.3.4 静かな社会革命
28.4 「社会帝国主義」
 28.4.1 「多角的貿易決済機構」の形成
 28.4.2 ジェントルマン社会の変容
 28.4.3 チェンバレンと「社会帝国主義」
 28.4.4 ボーア戦争の波紋

29 エドワード時代の政治と社会
29.1 新しい時代の到来
 29.1.1 社会経済構造
 29.1.2 「労働代表委員会」の誕生
 29.1.3 関税改革運動
 29.1.4 バルフォア内閣姿勢と長期保守党支配の終焉
29.2 自由党政権下での「社会帝国主義」の実現過程
 29.2.1 キャンベル=バナマン内閣と改革への動き
 29.2.2 アスキス内閣と自由帝国主義
 29.2.3 「人民予算」と上院改革
29.3 大戦前のイギリス
 29.3.1 労働運動の激化
 29.3.2 婦人参政権運動
 29.3.3 アイルランド民族運動の再燃

30 第一次世界大戦
30.1 総力戦と政治経済構造
 30.1.1 開戦と「通常通りの業務」方針
 30.1.2 連立内閣の形成と総力戦体制
 30.1.3 ロイド=ジョージ内閣の成立
 30.1.4 ロイド=ジョージ内閣下の政治と経済
30.2 国民の戦争参加と社会変化
 30.2.1 戦争協力と愛国心
 30.2.2 戦争批判派の動向
 30.2.3 戦時下の労働組合と労働運動
 30.2.4 社会構造の変化
30.3 帝国内民衆の協力と反発
 30.3.1 帝国の戦争協力
 30.3.2 アイルランドのイースター蜂起
 30.3.3 帝国構造の修正

31  二〇年間の模索 両大戦間期
31.1 大戦直後の政治状況
 31.1.1 クーポン選挙と動員解除問題
 31.1.2 戦争直後の労働運動
 31.1.3 アイルランド独立戦争とアイルランド南北分割
 31.1.4 ロイド=ジョージ政府の倒壊
 31.1.5 自由党の衰退と労働党の台頭
31.2 「大国」イギリスの苦悶
 31.2.1 経済構造の変化と金本位制復帰
 31.2.2 一九二六年のゼネラルストライキ
 31.2.3 ロカルノ外交と帝国の再編成
31.3 一九三〇年
 31.3.1 世界恐慌の衝撃
 31.3.2 恐慌からの離脱
 31.3.3 ファシズムと反ファシズム
31.4 第二次世界大戦への道
 31.4.1 日伊の侵略開始とイギリス国民の平和主義
 31.4.2 宥和政策の展開
 31.4.3 イギリス帝国の動揺
 31.4.4 スコットランドとウェールズの変貌

32  第二次世界大戦
32.1 反ファシズム戦争と挙国体制
 32.1.1 「奇妙な戦争」
 32.1.2 チャーチル政権と「イギリスの戦い」
 32.1.3 挙国体制下の戦争指導
32.1 「民衆の戦争』
 32.1.1 国民の戦争協力と政治・社会意識
 32.1.2 社会改革構想
 32.1.3 一九四五年七月選挙
 32.1.4 社会構造の変化
32.2 帝国解体の前兆
 32.2.1 自治領の態度
 32.2.2 植民地の戦争関与と民族運動
 32.2.3 アメリカ合衆国との協力と角遂

33 戦後社会の展開
33.1 再建の模索
 33.1.1 アトリー政権の成立
 33.1.2 「福祉国家」の展開
 33.1.2 経済危機
 33.1.3 ベヴィンの戦略
 33.1.4 ベルリン封鎖からNATOの成立へ
33.2 労働党政権の終わり
 33.2.1 インドの独立
 33.2.2 試練のパレスチナ問題
 33.2.3 労働党辛勝
 33.2.4 軍事路線の強化
33.3 保守党の政権復帰とスエズ事件
 33.3.1 チャーチル政権と「合意の政治」
 33.3.2 イーデンの登場
 33.3.3 イーデン人気の急落
 33.3.4 スエズ事件
33.4 「帝国」の終焉
 33.4.1 マクミランと豊かな社会
 33.4.2 ストップ・アンド・ゴー政策
 33.4.3 ミサイルの供与
 33.4.4 「変化の嵐」
 33.4.5 EECへの加盟申請

34 政治的不安定の時代
34.1 労働党政権の経済危機
 34.1.1 ウィルソン政権の成立
 34.1.2 経済危機への対応
 34.1.3 ポンド切り下げと労働組合対策
 34.1.4 外交的孤立化
 34.1.5 一九七〇年の総選挙
34.2 保守党政権の苦悩
 34.2.1 ヒース政権の成立
 34.2.2 Uターン
 34.2.3 ECへの加盟と石炭スト
 34.2.4 北アイルランド問題
 34.2.5 直接統治
34.3 政治不安の噴出
 34.3.1 ヒースの敗北
 34.3.2 二度目の総選挙
 34.3.3 ECレファレンダム
 34.3.4 キャラハン政権と「社会契約」
 34.3.5 リブ=ラブ協定と「地方分権」の失敗
34.4 サッチャリズムの展開
 34.4.1 サッチャー政権の発足
 34.4.2 失業者の増大
 34.4.3 フォークランド戦争から総選挙へ
 34.4.4 二期目の政権
 34.4.5 サッチャリズム
 34.4.6 サッチャーの失墜

『世界歴史体系 イギリス史 一、二、三』(山川出版社)に依拠。